【4月例会 アーサー・ビナードさんのお話】
平和のためのヒロシマ通訳者グループ (HIP) の例会を下記の予定で開催いたします。
今回は詩人・翻訳家・エッセイストのアーサー・ビナードさんにお話を伺います。生来の豊かな言語センスに加えて、旺盛な好奇心と研究心、何より人間を見つめる心の温かさが多くの詩集を生み出し、高く評価されておられます。
■アーサー・ビナードさんプロフィール
アメリカでの学校教育の中でも、原爆投下については、くりかえしその必要性と正当性を教えられた。
ニューヨーク州コルゲート大学英米文学部で学び、在学中にイタリアへ2年余り遊学した後復学、卒論を書く中で日本語と出会い興味を持つ。1990年、卒業と同時に来日した。日本語の中へ分け入って学び、数年経ってから初めて広島を訪れる。原爆資料館で被爆者の話をきき、そこではじめて「ピカドン」ということばに出会う。
「『原子爆弾』も『核兵器』も核開発をすすめた人たちがつくった呼び名。それに対して『ピカドン』は、生活者が生み出したことばだ。具体的に、生きた言語感覚で、核分裂をとらえていて、その言葉のレンズが、ぼくに新しい視点を与えてくれた。同時に、『ピカドン』に相当する英語が存在しないことにも気づいて、課題を背負った思いがした。」以来、幾度となく広島の街を歩き、原爆資料館も幾度となく巡って展示物と対面し、その「声なきもの」たちの声や、持ち主たちの暮らしが見えたりもすると、いつかもしかして、自分が通訳をつとめることができるか、と3年余りの歳月をかけてヒロシマの写真絵本『さがしています』を完成させた。
※出典:太郎&アーサーふらわーふぇすた
続きを読む

